看護系(医療)大学院への道
大学院に行く理由
大学院に進学する理由は人それぞれだと思う。看護の学びを深めたいから、研究をしたいから、資格を取りたいから、臨床から離れたいから、行けって言われたから、なんとなくキャリアアップを…。
私の場合は、看護について学びたいといったことや、研究の方法を学びたいなど、一般的な理由も勿論あるが、一番大きな理由は学修する習慣と発信する力をつけたいという理由が大きかったと思う。勉強が好きかと言われたら決してそうではないし、向上心が強いわけでもない。どちらかというと穏やかに過ごすのが好きだし、新しいことや面倒なことに挑戦しなくていいなら、そんなに楽なことはないと思ってしまったりもする。それでも、看護師という職業は継続学習が求められ、この職を続けていくことを考えると同じことを繰り返しているだけではいけないようだ。この甘えた習慣を改善し、一歩前に進む機会にしたい。その為の大学院でもある。
得体の知れない大学院
大学院への進学を考えた時に、先輩や先生の話を聞くだけではなく、ネットで検索して情報を集めた。しかし、思っていたより看護系の大学院進学する時に、といった情報は少なかったように思う。
そこで、今回体験したことをメモしておこうと考えたわけだ。継続が可能であれば、日々の学びや発見もメモして行くことで、自分のその時の考えを残していけたらと思っている。これが、備忘録の始まりである。
大学院の特別なのか
話は少し変わるが、臨床の看護師を対象に、認定看護師や専門看護師、大学院修士課程・博士課程に対する興味や希望をアンケート調査した報告がある。ある程度予測がつくが、認定看護師(CN)>専門看護師(CNS)>修士(MSN)>博士(PhD)の順で関心や希望が薄れていくという結果だったように記憶している。
認定看護師になるためには、6ヶ月の教育課程を修めなければいけないが、大学院では2年以上の期間とそれなりの費用もかかってくる。加えて臨床で働くことを考えると、専門看護師はまだしも、修士や博士を取得することでどのような恩恵があるのかが見えにくい。おまけにロールモデルとなる先駆者は認定看護師が多いことや、病院からの支援、そもそも学士がなければといったことなども考えると、キャリアアップという選択肢では認定看護師に軍配があがるのも納得だ。しかし、役割が違うため学ぶことも違い、手軽さだけで選択しているわけではないが、じっくり考えて選択したいところである。
私の場合は、学部の時から大学院という存在を意識していた(させられていた?)為、大学院は特別なもの(?)ではなかった。ここは大学の先生に感謝している点だが、基礎教育の段階で看護師は継続学習が求められていることや、大学院教育の必要性を教えられていた。そのため、よし新しいことを始めるぞ!というよりは、次は大学院か。といったような感覚だ。そんな甘い場所ではないのだけれども、気持ちとしてはそんな感じだった。
ここから、楽しい地獄が始まる。