Fw:とある男性看護師の備忘録

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考える看護は楽しい。日々の疑問や学びを書き留めていこうと思います。

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竜馬先生の血液ガス白熱講義150分 著:田中竜馬

 血液ガス分析の全てがここに書かれている!というタイプの本ではないけど、血液ガスの臨床での使い方をわかりやすく解説していて、タイトルにあるように150分(そんなにかからない?)で満足できました。

 内容としては呼吸と酸−塩基平衡に分かれており、日常で血液ガスに触れない人にもわかるように書かれていますが、血液ガスを使用している人にとっても学びのある一冊ではないでしょうか。本を読むのが遅い私でもさらっと読めます。

 呼吸編では、血中二酸化炭素濃度が上昇すると血中酸素濃度が低下するのはなぜか!?お恥ずかしながら、「そういうものだろー…」といった感じでなんとなく理解していたことがクリアになりました。

 酸−塩基平衡編では、何度本で読んでも忘れてしまうアニオンギャップの使い方や、臨床ではよく経験する複数のアシドーシスやらアルカローシスが混在している症例の考え方など、とても勉強になりました。

  講義がわかりやすいと有名な先生の著書だし、当然というか、期待を裏切らない一冊でした。常に意識して血液ガスと向き合っていくことで自分のものにしていきたいと思います。

 もちろん、血液ガスに関わることはあまりないんだけど…という方にもお勧めできる一冊です。学生のときにアシドーシスとアルカローシストかやったけど苦手だった人とか、一度この本で整理しておくことで、呼吸の見方など変わって来るかも知れませんね。